ACSL、エリア単位でのレベル4飛行による医薬品配送実証に機体提供
- ACSLは、そらいいな株式会社が長崎県五島市で実施した、エリア単位でのレベル4飛行による医療用医薬品配送実証に「PF2-CAT3」を提供し、運用支援を実施
- 第一種型式認証取得機体であるPF2-CAT3を用いたレベル4飛行により、病院屋上への医療用医薬品の軒先配送を実現
- 今後もドローン物流事業者との連携を強化し、ドローンを活用した「持続可能な物流」の社会実装を推進
株式会社ACSL(本社:東京都江戸川区、代表取締役Co-CEO:早川研介・代表取締役Co-CEO:寺山昇志、以下、ACSL)は、そらいいな株式会社(以下、そらいいな)が2026年2月19日に長崎県五島市富江町にて実施した、エリア単位での許可・承認に基づくレベル4飛行(有人地帯における目視外飛行)による医療用医薬品配送実証(以下、本実証)において、第一種型式認証取得機体「PF2-CAT3」の提供及び運用支援を行いましたので、お知らせいたします。
本取り組みは、2025年11月にそらいいなが新上五島町で実施※1したレベル4※2配送実証に続くものです。
※1 ACSL、全国初のエリア単位でのレベル 4 飛行配送実証に機体提供
■PF2-CAT3について
PF2-CAT3(正式名称:ACSL式PF2-CAT3型)はレベル4飛行に対応すべく開発され、2023年3月に日本で初めて第一種型式認証を取得した機体です。
型式認証制度とは、国土交通省が航空法に基づき、特定飛行に資することを目的とする型式の無人航空機の強度、構造及び性能について、設計及び製造過程が安全基準及び均一性基準に適合するか検査し、安全性と均一性を確保するための認証制度です。航空法等の改正によるレベル4飛行の解禁に合わせて2022年12月より開始されました。第一種型式認証を受けた型式の無人航空機は、レベル4飛行の要件である第一種機体認証の検査の一部が省略されます。
PF2-CAT3は国内初の第一種型式認証取得機種として、複数のレベル4飛行実証に活用され、ドローン配送の社会実装をけん引しています。
※2レベル4飛行について
ドローンの目視外飛行は、操縦者が直接機体を視認できない状態での運用を指し、飛行環境に応じて分類されます。無人地帯での目視外飛行は「レベル3飛行」、有人地帯での目視外飛行は「レベル4飛行」とされており、レベル4飛行は2022年12月の航空法等の改正により新たに解禁されました。
レベル3飛行は、山間部や離島間の海上など、飛行可能なエリアに制限がある一方で、レベル4飛行の実現により、市街地でのドローン配送や施設点検など、より多様な用途への展開が可能となります。これにより、ドローンの社会実装が加速し、利便性や効率性の向上が期待されています。
PF2-CAT3
■本実証の概要
本実証は、内閣府が連携“絆”特区として定める長崎県・福島県を対象とした「令和7年度 先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業」の一環として実施されました。ACSLは、レベル4飛行に対応した機体「PF2-CAT3」の提供と運用支援を担いました。
そらいいなは、2022年4月から五島列島内の医療機関・調剤薬局向けに医薬品配送を行っています。現在の運用は、固定翼型ドローンによるレベル3飛行により港などの無人地帯にパラシュートで荷物を投下し、利用者が指定場所まで荷物を取りに行く方式です。
利用者の利便性向上に向け、有人地帯への直接配送を実現するため、そらいいなは固定翼機とレベル4飛行対応機であるPF2-CAT3を組み合わせた配送モデルの実証を進めており、第1回は2025年11月に新上五島町で、今回第2回は五島市にて実施しました。
今回の五島市での実証は以下の流れで実施されました。
・医薬品を固定翼機で中継地点まで輸送し投下
・同地点でPF2-CAT3へ積み替え
・エリア単位でのレベル4飛行許可に基づき、市街地上空を経由して富江病院屋上へ直接配送(軒先配送)
なお、富江病院には、実際の注文に基づく医療用医薬品を配送しました。
また、エリア包括でのレベル4飛行の許可・承認にあたっては、事前調査の合理化について国土交通省航空局との協議が行われ、今後のドローン配送事業化に向けた制度整備の進展が期待されます。
本実証での配送経路
ACSLは中期経営方針「ACSL Accelerate FY26」において、“世界中の安全・安心を支える人が頼れるメーカー”への成長を目指し、6つの重点戦略を掲げています。本取組は、そのうちの一つである「社会インフラ維持・管理の国産化」に資するものです。今後も、これまで物流分野で培ってきた機体開発・実証経験を活かし、認証取得機体や高性能機体の提供および運用支援を通じて、そらいいなを含むドローン配送事業者との連携を深め、ドローン配送の事業拡大および地域物流インフラの維持に貢献してまいります。
ACSLは、日本のドローン業界をリードしていくメーカーとして、今後も物流分野におけるドローンの社会実装を通じた「持続可能な物流」の実現に向けて機体開発や運用支援等の取り組みを進めてまいります。
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