ACSL製国産ドローン「PF4」、モンゴルでの郵便物配送試験に採用
- ACSL製国産ドローン「PF4」がモンゴルのウランバートル市にて実施された郵便物のドローン配送試験運航に使用された
- PF4は物流を中心とした新型マルチユースドローンで、最大5kgの荷物を35km輸送可能
- ACSLは、物流分野におけるドローンの社会実装を通じた「持続可能な物流」の実現への貢献を目指す
株式会社ACSL(本社:東京都江戸川区、代表取締役Co-CEO:早川研介・代表取締役Co-CEO:寺山昇志、以下、ACSL)の国産ドローン「PF4」が、2025年6月16日から18日にかけてモンゴルのウランバートル市で実施された郵便物のドローン配送試験運航(以下、本試験)に使用されましたので、お知らせいたします。
■PF4について
PF4は、物流を中心に様々な用途での運用を可能にする、革新的な産業用マルチコプターです。5kgのペイロード搭載時に35kmの飛行が可能な長距離飛行性能の他、高い着陸精度及び耐風性能、全天候対応など先進のフライト機能を備えています。
・外寸:約2.3m×2.5m×0.6(プロペラ含む)
・重量/積載可能重量:最大離陸重量 24.9kg、荷物等の搭載可能重量 5.0kg(3辺合計100サイズ程度)
・最大速度:水平:20m/s(72km/h) 上昇:3m/s 下降:2m/s
・最大飛行距離:約35km
・運用条件:飛行可能風速:10m/s 最大降雨量:10mm/h
■試験の概要
本試験は、株式会社エアロネクスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:田路圭輔、以下、エアロネクスト)とエアロネクストのモンゴル展開パートナーであるNewcom Group(本社:モンゴル国ウランバートル市、CEO:B.Baatarmunkh)、Newcom Groupの子会社であるMongolia Smart Drone Delivery LLC(本社:モンゴル国ウランバートル市、CEO:M.Otgonpurev、以下、MSDD)、モンゴル郵便株式会社(本社:モンゴル国ウランバートル市、CEO:G.Telmen、以下 モンゴル郵便)により、2025年6月16日から18日の3日間、ウランバートル市内にて実施されました。本試験では、重量4.5-4.8kgの郵便物をPF4に搭載し、モンゴル郵便の支店間(片道3.58km)を約7分間かけて飛行し配送を行いました。日本でいうところの「レベル4(有人地帯における補助者なし目視外飛行)」に該当する第三者上空における自動航行による飛行です。PF4の、物流用途に適したペイロードと搭載機構、着陸精度や耐風性能等の高い飛行性能が、本試験の運航を実現しました。
郵便物が入った専用箱をPF4にセットするスタッフ
郵便物を載せウランバートル市内を飛行するPF4
郵便物を載せた専用箱を切り離し置き配するPF4
なお、本試験を実施したMSDDは、2024年8月から、ウランバートル市内の国立輸血センターから3つの病院(日本モンゴル病院、アムガラン病院、国立母子保健センター)への血液のドローン配送の実運用を行っており、当該運用においてもACSL製国産ドローンが使用されています。血液のドローン配送は、モンゴル国内の医療機関向けに血液および血液製剤の配送を2024年には50回以上、2025年には計90回実施されています。
ACSLは、物流分野におけるドローンの社会実装を通じた「持続可能な物流」の実現に向けて、PF4をはじめとした機体開発や運用支援等の取り組みを進めてまいります。
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